St.Gotthard pass 2108m

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上りの途中でキャンプ 1999.8.24

 
 ゴッタルト峠旧道は石畳である。石畳といえばツール・ド・フランスのパリステージや中世の町並みを想起させる憧れでありいつか走ってみたいと思っていた。
そしてヨーロッパに来て実際に石畳を走った印象は「こりゃ走りにくいぞ!」であった。
4サイドの重たい自転車ではさほど感じないのだが荷物を外した軽い状態だとその振動の酷さは半端ではない。よっぽど未舗装路の方が楽である。
 つまり僕らがTVで観るヨーロッパの町並みを駆け抜ける銀輪の群、あれは相当に過酷なものであり超軽量のロードレーサーを石畳の上で操るには高度な技術と体力が必要なのである。
とは言っても石畳が憧れであるには変わりなくゴッタルト峠を訪れるのは非常に楽しみであった。
 前日にヌフェネン峠を越えてAiroloの町に着いたもののこの近くにはキャンプ場がない。仕方ないので食料と水を補給して先へと進む。
軍の施設がありその関係の車輌や兵士の姿をよく見かける。できればそういう人たちの目に付かないところに泊まりたい。さらに進むとカーブの先に牧草地に入る作業道がある。
木があり車道から見えにくいし最近車が通った跡もないのでここで一夜を明かすことにした。

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石畳の峠路 1999.8.24




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石畳の峠路 1999.8.24

 
 夜の間降り続いていた雨はなんとか止んでいる。荷をまとめて車道へ戻る。道はすでに石畳。
峠付近にちょこっと残っているだけかと思っていたので良い意味で予想を裏切られるかたちになった。
 これから上るのはゴッタルト峠の旧道である。この峠には4つのルートがある。旧道、新道、高速道トンネル、鉄道トンネルだ。高速道トンネルは2001年に大規模な火災があり記憶に新しい。(2003年当時)
 急坂をしばらく上っていくと道は谷底に入り斜面の上へ上へと道が続いているのが見え呆気にとられる。急カーブの連続になるがその分勾配は多少楽になる。道端のいたる所で工事をしている。石畳用の石を作っている人もいる。道路沿いの小さな石柱もここらの石を使っているようだ。自給自足している道という訳かな?とふと思う。
 やがて霧が降りてきたのかこっちが霧の高さまで上ったのかは分からないが霧の中になる。作業していたおじさんがあと2㎞だと教えてくれる。そして道が直線になり人の声がしたり建物らしいものがぼんやりと見え始め峠に着いた。


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観光用の馬車に出会った 1999.8.24




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Hospentalへ一気に下る 1999.8.24


 
 湖のほとりに自転車を止める。天気が悪いので展望は全く無い。さあてどうしたものかと考えていると後ろから2人のサイクリストがやって来て写真を撮ってくれという。ドイツ人で標準ズームを付けたNikonのマニュアルの一眼レフを持っている。ホテルの壁の大きなSt.Gotthardの文字をバックに撮ってやった。話の流れで僕も撮って貰う。

 下りに入るとすぐに観光用の馬車に出会った。5頭の馬が引く姿は壮観でゴッタルト峠ならではのサービスであろう。
北側の道は広くてカーブも緩いのであっという間にHospentalまで下ってしまった。ここまで来ると晴れている。明日は雨の心配はなさそうだ。

初出2003.08.15


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by akunisad | 2018-02-17 23:15 | Swiss | Trackback | Comments(0)